お花を購入したら、なるべく早めに植え替えよう。
鉢植えの場合はしばらくそのままの状態で楽しみますが、ビニールポット(やわらかいポット)植えの場合は、なるべく早めに植え替えます。
植え替えすることにより新しい土に根が張り出し、植物が長く元気でいる事が出来ます。植え替えしないと、長く楽しむ事は期待出来ません。
日の当たる場所で楽しもう。
多くの植物は日光に当たらないと、ヒョロヒョロ伸びて軟弱に育ったり花付きが悪くなったり、病気にかかりやすくなったりしますので、日当 たりの良い所が基本と考えて下さい。
ただ植物によっては、日陰の方が良く育ったり、夏の直射は避けた方が良いものもあります。
そのような場合、商品説明の欄で「半日陰」や「日陰」、「耐陰性あり」などの表記をしています。
肥料を与えよう。
私たち人間がごはんを食べて栄養を取り込んで生きているのと同じで、植物もごはん(肥料)を食べる事が大事です。
肥料を全く与えないで育てるのと、タイミング良く、適量を与えるのとでは、まるで別の植物かと思うくらいに違う成長をします。
与えすぎるのもマイナスで、葉ばかり茂って花付きが悪くなったり、花が遅れたりします。
「タイミング良く適量」が難しいのですが、初心者の方の為のポイントとしては、
1、化成肥料(取り扱いやすいので)を使用し、少なめに与えてみて、葉の色や成長ぶりを見て足りない感じがしたら再び与えて見る。
与えすぎになるより、追加型の方が無難です。
株が大きくなるほど量を必要とします。
2、生育期に与える。植物体に変化(新しい葉や花が展開している)がある時が肥料を必要とする時期です。
例えば寒さに弱い植物が冬の間成長を止めてじっと春を待っている時があります。
この様な時は肥料を与える必要はありません。暑さに弱い植物の夏も同じです。
3、肥料成分を確認して使用する。
一般的に成長期は窒素主体の肥料、花芽形成(見えないくらい小さいつぼみ)~開花期はリン酸主体の肥料を与えると良いですが、取り合えずN、P、K(窒素、リン酸、カリ)同量(よくN10、P10、K10の様に表記してある)の化成肥料で十分です。
ただ植物によっては肥料を少なめに与えた方が良いものや、ほとんど要らないものもあります。
そのよう場合、商品説明の欄で「控えめに与える」や「ほとんど要らない」などの表記をしています。
関連ブログ→「適量を!」
水やりを忘れずに
地植えの場合は植えつけて根が張り出すまでは数回水やりをしますがその後は水やりの必要はありません(よっぽど雨が降らず日照り続き
の時は別ですが)。
鉢植え、プランター植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり(鉢底から流れ出るくらい)与えるのが基本と考えて下さい。
ただ植物によっては、乾き気味がちょうど良いものもあります。
そのような場合、商品説明の欄で「乾かし気味に」や、めやすとして「土の表面が乾いたら数日後に水やり」などの表記をしています。
また一般的に寒さに弱い植物は冬に、暑さに弱い植物は夏に水をやり過ぎて、枯らしてしまう傾向があります。
植物が苦手な季節は、水を控えめにやるのもコツです。
植物の耐寒性、耐暑性も知っておくと参考になります。
終わり花を摘み取ろう
植物によっては終わった花が元で病気が発生する場合があります。
特に雨続きの湿気の多い環境では危険が高まります。
影響のない植物もありますが、終わり花が目立ち、見た目が悪くなる植物もあるので、出来れば摘み取ると良いです。
病気発生の心配がある植物は商品説明の欄で「終わり花は摘み取りましょう」などの表記をしています。
関連ブログ→「感謝を込めて」
枝、茎が伸びすぎたら、切り戻しを
花がひとしきり咲いた後、または咲きながら枝、茎が伸びてダラ~んとだらしなくなって来てしまったら、切り戻しをしましょう。
状況により株の半分~1/3の大きさに切ります。各枝に葉を数枚残しましょう。
葉が無くなるほど切り詰めてしまうと枯れてしまう事があります。
切り戻しをすると脇芽が伸びて枝数も増え、いっそう素晴らしくなります。
同時に追肥をすると良いです。
切り戻しをすると葉数が減り、蒸散能力も減り、多湿に弱くなりますので、今までより水やりを控える事がポイントです。
また花芽形成期などにより、切り戻し適期、不適期がある場合があります。
その場合は商品説明の欄で表記してあります。
関連ブログ→「花ちゃん美容室へようこそ!(2)
関連ブログ→「花ちゃん美容室へようこそ!(3)
大きくなった鉢植えは一回り大きな鉢へ。
長い間、鉢植えで楽しむと鉢の中で根がグルグル回り、根詰まり状態になってしまいます。
植物を新鮮な状態に保つには根を動かす事です。
植物にもよりますが、多年草や低木などはめやすとして一年~二年に一回、一回り大きな鉢へ植え替えるのが理想です。
以上、基本的な管理を紹介しました。
上記の作業をする事で、植物は人間と違って、年を取ってくたびれた姿になっても再び若々しい姿に戻る事が出来ます。
うらやましいですねぇ~。
しかし、我々人間もガーデニングなどいろいろな趣味にチャレンジする事により、心、気持ちは若返る事が出来ます。
気持ちが若返れば姿も若返ります。
頑張りましょう~!
商品説明の用語
(園芸用語には意味に曖昧なものもあり、以下は木村園芸の解釈です)
耐寒性、半耐寒性、非耐寒性
寒さに耐えられる最低温度のめやすです。
●耐寒性とは、最低温度が-1℃以下にある植物です。
●半耐寒性とは、最低温度が0℃~2℃にある植物です。
●非耐寒性とは、最低温度が3℃以上にある植物です。
環境や植物の状態などにより、この限りではなく、めやすとして商品説明の欄に表記してあります。
また、寒さに耐える性質が強いか、弱いかを表す時に「耐寒性 強い」などと表記してあります。
一年草、多年草、宿根草(しゅっこんそう)
●一年草とは、一年間のうちに発芽、成長、開花、結実し枯れる植物です。
時季が来て枯れたらすぐに次のお花を植え付け出来ます。
プランターなどで季節ごとに玄関や庭を飾ったり花壇を計画的に彩る事が出来、とても重宝します。
●多年草とは、二年以上生存する植物です。
常緑と宿根があります。
常緑とは年間通じて葉が付いている植物です。
非耐寒性のものは、室内に取り込んで冬越しをします。
宿根とは冬に地上部は枯れて地下部が休眠状態で越冬し春に芽吹き成長する植物です。
寒さに強く地植え向きの植物が多く、長い冬を乗り越え、芽吹き、見事に開花する様は感動的で、元気をもらえます。
地域により分類が異なる事もあり、この限りではなく、めやすとして商品説明の欄に表記してあります。
耐暑性
暑さに耐える性質が強いか、弱いかを表す時に「耐暑性 強い」などと表記してあります。
耐陰性
日陰でも順調に育つ性質があるか、ないかを表す時に「耐陰性 あり」などと表記してあります。
耐霜性
霜に当たっても枯れたり傷みが生じたりせずに、耐える性質があるか、ないかを表す時に「耐霜性 あり」などと表記してあります。
長日性
夜の長さ(暗期)が一定時間より短くなると花芽形成をする(質的長日)、または促進される(量的長日)植物を長日性、又は長日植物と言います。
多くの質的長日性植物は、自然界で春分の日辺りから花芽を形成し始めると考えて良いです。
多くの量的長日性植物は、短日環境でも花芽形成をしますが、長日環境の方が盛んに花芽形成をすると考えて良いです。
農家では電照栽培で、本来の開花期以外の時期に開花(出荷)させる事もあります。
短日性
夜の長さ(暗期)が一定期間より長くなると花芽形成をする(質的短日)、または促進される(量的短日)植物を短日性、又は短日植物と言います。
多くの質的短日性植物は、自然界で秋分の日辺りから花芽を形成し始めると考えて良いです。
多くの量的短日性植物は、長日環境でも花芽形成をしますが、短日環境の方が盛んに花芽形成をすると考えて良いです。
農家ではシェード栽培(暗幕で温室内を真っ暗にする)で、本来の開花期以外の時期に開花(出荷)させる事もあります。
ご家庭では、短日植物を夜も電気のついた明るい部屋に置いて花が咲かない、という事もあるようです。
短日植物は夜は暗くなる場所で管理した方が確実です。(特に質的短日性植物)
矮性(わいせい)
草丈が、その植物の一般的な高さより低く育つ性質のある品種です。
矮性種であれば、大きくなり過ぎたり、高くなり過ぎて倒れたりする
心配も少なくなります。
薬(矮化剤)で小さく育てた植物は、矮性の表記はしていません。
半日陰
半日陰とは、例えば木漏れ日、レースのカーテン越し、遮光ネット越しなどの日が当たる所で、一日中この環境を保たなければならない訳ではなく、一日のうち強い光が当たる時間帯にこの環境にあれば良いです。
また、現実的に家庭で簡単に得られる半日陰は、一日のうち、強い光
が当たる時間帯は日陰になる所、例えば11時頃まで日が当たるが、その後日陰になる所、などです。
植物の状態を見ながら、早い時間から日陰になる所か、お昼位から日陰になる所かを判断すると良いです。
以上、簡単に説明しましたので、商品説明の参考にしていただければ、と思います。
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