こんなふうにお花を生産しています!
ちょっと覗いてみます?
お花つくりには いろいろな作業があります。
日々の作業や設備などを、ちょっとだけ紹介しましょう。
水やり
毎日毎日の基本作業が水やりです。
「水くれ~」ってお花たちが歌い始める頃、一鉢ずつせっせとやります。
「はいはい、今あげますよ~ まっててね~」
ここではお花を中心に世界が回っているのです。
何種類ものお花があり、それぞれ水を欲しがるタイミングが違うので、
一日何回も水の乾き具合をチェックして温室の中をグルグル回ります。
大型タンク
たくさんの水を必要としますので、大きなタンクに井戸水を
6000リットル貯めておきます
これがビールだったらスゲー!!
液肥混入器
生育前期では、主に元肥と固形肥料でお腹を満たしますが、
生育中期~後期、 お花たちが「腹へったぞ~!」
この時、液肥混入器を使います。
コックをひねると少しずつバケツから肥料を吸い、管に流入します。
挿し木の作業で~す!
1、親木から枝を拝借
2、節で切り離し、葉を小さく切る
3、苗床に挿す
4、がんばれ~苗たち~!
かんたんな作業ですが、何千穂も挿し木するのはなかなかたいへん!
このあと発根するまでの管理はもっとたいへん!
植物たちの「生きる ・ ・ !」という気持ちと、
こちらの適正な管理(水やり、温度調節など)で
根っこがニョキニョキと伸びてくるのです。
種まきです
種まきは器械を使います。仕掛けはかんたん。
イメージ的には小さな穴をたくさんあけた箱に
掃除機の先を接続したようなもの。(穴はタネより小さい)
穴に吸われて、一つの穴に一粒のタネが吸い付きます。
↓拡大するとこんな感じ。
この後、セットした用土の上にかぶせてコックを閉めて
吸引力を止めると、タネが重力で落ちます。
↓仕切られた用土に一粒ずつ入りました。
この器械を使うと、一人で1時間に一万粒以上の種まきが可能。
発芽して、ひと月ほど育苗し、いよいよ移植作業です。
1、元気に生長してる!
2、指でつまんでスポッと抜く
3、指で土に穴を開ける
4、穴に苗を差し込む
5、これで完成!
良い花を作るには、良い苗作りがとっても大事。
これホントです。
良い苗だと移植後、実にスムーズに生長していきます。
ピンチ(摘心)をしてボリュームのある株をつくります
ピンチのしかたは
1、指で生長点あたりをつまみます
2、曲げてプチッと折ります
3、取れました
4、生長点が残っていなければ成功
とっても細かい作業で、なかなかたいへんです。
でも
ピンチする事により、わき芽がたくさん出るので、
カッコイイお花をつくるためにがんばっています。
さてさて、
お花たちに順調に育ってもらう為に、
いろいろな設備があります。
天窓システム
温室の屋根が一部開いています。温度を調節する「天窓」です。
室温を感知し、設定の気温に近づけるように、自動で開閉します。
屋根の下にモーターがついてます。
開いたり閉まったり、よく働きます。
こちらは第一農場の天窓です。
ビニールを巻き上げて温度調節するタイプです。これも自動開閉。
この巻上げタイプは、雨が降ると全閉してしまうのが欠点です。
このほか、温室のサイド(側面)も開閉して温度を調節します。
冬の夜は大活躍!暖房機です
大きな温室を暖めるので、大きな暖房機が必要です。
家庭のストーブの30個くらいの力があります。
燃料の重油は、近年価格が高騰。一昔前の2倍以上になりたいへんです。
タンクの残量メモリの減りがやたら気になる今日此の頃 ・ ・ ・ 。
カーテン システムです
暖房機で暖めた空気を逃さないために
温室の内側に2重、3重にカーテン(幕)を張ります。
設定時間で、自動開閉します。 夏は遮光にも使用出来ます。
手作り栽培棚
しゃがんで作業するのはとても辛い!
ということで棚の上でお花を育てます。
これなら腰を痛めずに作業できます。
独立した頃お金が無くて(今もあんまり無いけど ・ ・ )
親父とおふくろに作ってもらいました。
足場管やパイプ、発泡板などを組み合わせた手作り品で
底面給水もできる優れものです。
循環扇(扇風機)で温室内に風を
30メートルも風が届く大型の扇風機
循環扇から見た風景、温室内の空気がゆ~くり循環します。
病気の抑制、温度ムラの解消、光合成促進などの効果があります。
他にもまだまだありますが一部を紹介しました。